女性の、２人のうち１人が悩んでいると言われる「便秘」。
「たかが便秘」とあなどられやすい病気ですが、決して「たかが」ではありません！

スッキリしない不快感、つらいお腹のハリ、重苦しさ、トイレでの長く苦しい時間…
服を脱いだ時の、妊婦のようにポッコリした自分のお腹…
「もうお腹を下した方がマシ」と下剤に手を出した時の罪悪感…
薬に手を出してしまったことでますます腸の動きが悪くなり、便秘が重くなる悪循環…

こんなにもつらい便秘。
しかもそれだけじゃありません。
本来排出するべきものをいつまでも体にとどめておくことで、体に与える悪影響ははかり知れません。

肌荒れ。体臭。
デトックス器官である肝臓や腎臓に負担をかけることによる、さまざまな不調。
大腸がんのリスクも高まると言われています。

それでは、一体何が原因で便秘になってしまうのでしょうか？

まず、多いのは、「ガマンしてしまうこと」が原因であるケース。
特に女性に多いです。
学校や職場で大の方をするのは恥ずかしい…
朝はバタバタ忙しくて、トイレにこもる時間がなかった…
そんなこんなで、ガマンし続けていると、腸の働きが悪くなってしまいます。
気持ちは分かりますが、出す習慣をつけないと、ますます出にくくなってしまいます。

不規則な生活も、便秘には悪影響です。
便を出す時の、腸のぜん動運動(働き)には、自律神経の働きが大きく関わっています。
自律神経を司る交感神経と副交感神経のバランスが狂うと、便秘になりやすいんです。
旅行に行った時って、よく便秘になりますよね？
あれは、生活が不規則になりふだんよりも緊張することで、交感神経が優位になって、自律神経のバランスが狂うから。
同じ理屈で、ストレスを受けると便秘になりやすいです。
快便のためにはふだんからできるだけ規則正しい生活をし、食事の時間を守って、夜更かしも避けること。
適度にリラックスすること。
そしてトイレに毎日行く習慣をつけることが大切です。

運動不足も良くないです。
「しっかり出す」ためには、お腹まわりなどの筋肉もしっかりしている必要があります。
また、運動が不足すると腸の働きも鈍くなりがちです。
ふだんの生活で動くことが少ないなら、意識して歩いてみるといいと思います。

食事の影響も大きいです。
かまずに食べられるような柔らかいモノ、アブラっこいモノ、甘いモノ…
そんな口あたりのいいものは、食物繊維が少ないです。
今は忙しい人が多く、どうしても外食に頼ってしまったり、あるいはコンビニ食などで済ませてしまう人も多いです。
けれどもそれでは、便をつくるために大切な食物繊維がほとんど摂れません。
野菜などを毎日食べるようにして、食物繊維を補いましょう。

他にも、女性は生理前はホルモンの関係で便秘になりやすいです。
月経前症候群（ＰＭＳ）の１つです。

薬の副作用、病気、手術などの影響で便秘になることもあります。

便秘の原因をいくつかあげましたが、便秘になる原因は１つだけではなく、いくつかの原因が重なって便秘になってしまっていることが多いです。
食事の改善や運動不足の解消など、身体の為に出来ることからチャレンジして、快適な毎日に繋げていきましょう♪